2020/06/24 09:27
素材感あふれる鉄製のペン立てを作りたい…と思っていたら奇跡的にカッコイイ端材と出会い、ペン立てが誕生したお話を。
お店を立ち上げてすぐのころ。お客様から「ペン立てが欲しい」とリクエストをいただきました。早速デザインを考えてみるものの…
世の中にたくさん溢れているペン立て。見た目がかっこいいものも、機能性が優れているものも既に存在しています。「鉄で作ること」に意味を見出せないと、納得いくペン立てにならない…。
いつか作りたいとは思いつつも頭の片隅に置いたまま、1年半ほど過ぎました。
ある日、工場で衝撃の出会いがありました。
ふと端材置き場を覗くと、斜めにカットした角パイプがたくさん捨てられていたのです。全部同じ長さ、全部同じ角度。
「これをそのままペン立てにできないかな…!」
早速その端材をデスクに持ち帰り、文具をあれこれ立ててみました。使いやすさをい意識せずとも、取り出しやすい角度と寸法が、もはや出来上がっているではありませんか。↓実際に試してみた様子。
すぐに端材置き場に戻り(処分される寸前でした…危ない)落ちている端材をすべて拾い集めました。
この、「角パイプ切ったらできちゃいました感」を、失わないようにペン立てにするにはどうしよう…。
端材の状態では「底」がないため、ペンなどを差したまま持ち運ぶことができません。また、差し方を工夫してバランスをとっているものの、ハサミなどの重たいものを無造作に立てると倒れてしまいます。
ナナメを生かしたまま、底にフタをして、フタに重みをもたせて…
そうして、職人さんとも相談しつつ、ついにペン立ては完成しました。
わたしの想像を上回る技術で、職人さんがわたしの希望をかなえてくれたのです。となりに工場があるって素晴らしい…!!!
完成したペン立てがこちらです。
ほぼ、端材のときのままでしょ?
持ち上げている写真がないので、底があるかどうかは判断できませんね(笑)
机から生えてきた感じがするのも、面白いですよね。いくつか並べて使うのも楽しいです。
きちんと底がついているかどうかは、製品でご確認くださいませ。